CAAT
Computer-Assisted Audit Techniques
CAAT(コンピュータ利用監査技法)とは
ひとことで
監査人がコンピュータを使って監査手続を行う技法の総称。汎用監査ソフトウェアによるデータの抽出・突合・分析、テストデータによる処理ロジックの検証などがある。大量データを全件検査できる。
たとえると
手作業で一枚ずつ伝票をめくる代わりに、表計算の検索や並べ替えで一気に調べるようなものです。人の目では見落としやすい重複や異常値を、全件から短時間で見つけられます。
現場ではこう使う
ある病院の監査で、監査人は購買システムのデータを読み取り専用で取得し、汎用監査ソフトウェアで分析しました。同じ請求書番号の二重支払いや、取引先マスタにない業者への支払いを全件から抽出し、該当取引を監査証拠として担当部門に確認しました。
試験のポイント
EXAM POINTCISAでは「大量の取引を効率的に、全件で検査したい」場面でCAATが正解になりやすいです。注意点として、本番データを直接書き換えないよう読み取り専用のコピーを使うこと、抽出したデータが完全で正確か(母集団の網羅性)を確認することが問われます。監査人がツールの結果をそのまま結論にせず、異常値を検証する姿勢も押さえましょう。
混同しやすい用語との違い
- Continuous Auditing監査の仕組みをシステムに組み込み、ほぼリアルタイムで監査する手法。CAATは技法の総称
- Statistical Sampling母集団から統計的に一部を抽出して結論を推定する手法。CAATは全件分析も可能