COBIT
Control Objectives for Information and Related Technologies
COBIT(COBIT(ITガバナンス・マネジメントのフレームワーク))とは
ひとことで
ISACAが策定した、企業のIT(情報と技術)のガバナンスとマネジメントのためのフレームワーク。取締役会などが担う「ガバナンス(評価・方向付け・モニタリング)」と、経営陣が担う「マネジメント(計画・構築・運用・監視)」を区別して目標を整理している。
たとえると
会社の「ITの運営ルールブック」の目次のようなものです。誰が方向を決め、誰が実行し、誰がチェックするのかを章立てで整理しているので、抜けている章(弱い分野)を見つけやすくなります。
現場ではこう使う
ある地方銀行では、IT投資が部門ごとにばらばらに決まっていました。COBITを参考に、取締役会が優先順位を決めて進み具合を監視し、IT部門は計画・構築・運用を担う、という役割の線引きを行いました。監査部門も同じ枠組みでITガバナンスの成熟度を評価するようにしました。
試験のポイント
EXAM POINTCOBITはISACAの試験全体の土台となる考え方です。「ガバナンス(取締役会:評価・方向付け・モニタリング)」と「マネジメント(経営陣:計画・構築・運用・監視)」を分けて考える点が最重要です。CISMではセキュリティを事業目標に整合させる枠組みとして、CISAではITガバナンスやITGCを評価する際の基準として登場します。個別の手順書ではなく「何を達成すべきか」を示す枠組みと捉えましょう。
混同しやすい用語との違い
- ITILITサービスを運用するための実践的なベストプラクティス集。COBITはITのガバナンスとマネジメント全体の枠組み
- ISMS情報セキュリティに特化したマネジメントの仕組み。COBITは情報と技術全般を対象とする
- ITAFIS監査の実施方法を定めた枠組み。COBITは監査対象となる組織側のITの統治・管理の枠組み