APT
Advanced Persistent Threat
APT(高度で持続的な脅威)とは
ひとことで
国家支援型などの高度な攻撃者が、特定の標的に長期間潜伏して諜報や破壊を行う攻撃、またはその攻撃者グループ。
たとえると
空き巣が一度入って盗んで逃げるのではなく、合鍵を作って何か月も家に出入りし、住人に気づかれないように少しずつ情報を持ち出し続けるようなものです。狙う家を最初から決めていて、腕も資金も十分にあります。
現場ではこう使う
防衛関連の部品メーカーで、設計部門の社員が取引先を装った標的型メールを開いてしまいました。攻撃者はそこから社内に潜伏し、目立たないよう正規の管理ツールを使いながら数か月かけて設計データのあるサーバーへ到達し、少しずつ外部へ送信していました。発覚したのは、外部の組織から通報を受けた後でした。
試験のポイント
EXAM POINT「国家の支援を受けた攻撃者」「特定の組織を狙う」「長期間の潜伏」「目的は諜報・情報窃取」と出てきたらAPTです。脅威アクターの比較では、APT(国家系)は資金・技術力が最も高く、目的は諜報や破壊、ハクティビストは政治的・社会的な主張、組織犯罪は金銭が主目的、と整理しておきましょう。
混同しやすい用語との違い
- TTP攻撃者の戦術・技術・手順(行動のパターン)。APTは攻撃者や攻撃そのもの
- ハクティビスト政治的・社会的な主張が目的。APTほどの資金や長期潜伏は前提としない
- 組織犯罪金銭が主目的。ランサムウェアなどで短期に利益を得ることが多い