Inherent Risk
Inherent Risk
Inherent Risk(固有リスク)とは
ひとことで
統制が何もないと仮定した場合に、そもそも存在するリスクの大きさ。業務の性質や複雑さ、扱う資産の価値などで決まる。監査では、統制リスク・発見リスクとともに監査リスクを構成する要素の一つである。
たとえると
包丁を扱う仕事には、どんなに注意しても「刃物を使う」こと自体の危なさがあります。安全手袋をする前の、この元々の危なさが固有リスクです。
現場ではこう使う
ある監査部門は年間監査計画を立てる際、各システムの固有リスクを評価しました。大量の現金を扱う決済システムや、多数の利用者がいる顧客ポータルは固有リスクが高いと判断し、優先して監査することにしました。
試験のポイント
EXAM POINTCISAではリスクベースの監査計画で、固有リスクの高い領域を優先する考え方が問われます。監査リスク=固有リスク×統制リスク×発見リスクの関係で、監査人が直接コントロールできるのは発見リスクだけです。CISMでは、統制前後のリスク(固有リスクと残余リスク)を比較して対策の効果を示す場面で登場します。
混同しやすい用語との違い
- Residual Risk統制の後に残るリスク。固有リスクは統制がない前提のリスク
- Audit Risk監査人が誤った結論を出すリスク。固有リスクはその構成要素の一つ