ICS
Industrial Control System
ICS(産業制御システム)とは
ひとことで
工場や発電所などの物理プロセスを制御するシステムの総称。可用性が最優先で、パッチ適用が難しいことが多い。
たとえると
工場や浄水場の「自動運転装置」です。バルブを開ける、モーターを回すといった現実の動きを制御するため、止まったり誤作動したりすると、データが消えるだけでは済まず、設備の故障や人の安全に関わります。
現場ではこう使う
化学工場の制御システムは24時間止められず、古いOSのまま使い続けていました。すぐにはパッチを当てられないため、セキュリティ担当は制御用のネットワークを事務用のネットワークから分離し、必要な通信だけをファイアウォールで許可するという補完的な対策をとりました。
試験のポイント
EXAM POINT「工場」「発電所」「物理的なプロセスの制御」と出てきたらICS。CIAのうち可用性(と人の安全)が最優先で、パッチの適用や再起動が難しいことが前提になります。典型的な対策は、ネットワークの分離(セグメンテーションやエアギャップ)と補完的な管理策です。広い地域に分散した設備を遠隔で監視・制御する場合はSCADAと呼ばれます。
混同しやすい用語との違い
- SCADAICSの一種で、送電網やパイプラインなど広域に分散した設備を遠隔で監視・制御する
- OT物理的な機器やプロセスを制御する技術全般を指す言葉。ICSはOTの代表例
- IoTネットワークにつながる機器全般。産業設備の制御が目的とは限らない