Post-Quantum Cryptography
Post-Quantum Cryptography
Post-Quantum Cryptography(耐量子計算機暗号(PQC))とは
ひとことで
将来の高性能な量子コンピュータでも解読が難しいと考えられる新しい暗号方式。耐量子暗号(Quantum-resistant cryptography)とも呼ばれる。RSAや楕円曲線暗号などの現在の公開鍵暗号は、量子コンピュータで解読されるおそれがあるため、その置き換えとして標準化と移行が進められている。
たとえると
今の金庫の鍵は、どんな泥棒にも開けられないと考えられていますが、将来まったく新しい道具が登場すると開けられてしまうかもしれません。耐量子計算機暗号は、その新しい道具が登場しても開けられないように、今のうちから設計し直した鍵です。
現場ではこう使う
ある研究機関では、数十年先まで秘密にしておく必要のある研究データを扱っています。今の暗号で守ったデータを今のうちに盗まれ、将来の量子コンピュータで解読されるおそれがあるため、どの暗号を使っているかを洗い出し、耐量子計算機暗号への移行計画を立て始めました。
試験のポイント
EXAM POINT量子コンピュータで特に脅かされるのは、RSAや楕円曲線暗号(ECC)などの公開鍵暗号です。これらは量子コンピュータ向けの計算方法で効率よく解かれてしまうため、方式そのものの置き換えが必要です。AESなどの共通鍵暗号やハッシュ関数は総当たりが速くなる程度の影響にとどまり、AES-256のように鍵や出力を長くすれば対応できると考えられています。「今盗んで、後で解読する」という脅威があるため、長期間守る必要があるデータほど早めの移行計画が重要です。